会社名やサービス名を覚えてもらい、指名検索までたどり着いても、そこで必ず相談につながるわけではありません。検索結果の説明とページの第一印象が違ったり、知りたい情報へ進めなかったりすると、思い出した人でも判断を止めます。
想起を成果へつなげるには、検索された後の受け皿まで一続きで整える必要があります。今回は、指名検索した人が迷わず内容を確認し、次の行動を選べるページの作り方を解説します。
思い出された後にも離脱は起きる
指名検索は、自社への関心が生まれた状態です。ただし、依頼先として決めた状態ではありません。紹介で名前を聞いた人、SNS投稿を見た人、過去に広告へ接触した人では、確認したいことが異なります。
検索後に公式サイトを開いたとき、何の会社か、誰のどんな課題を扱うか、依頼すると何が進むかが見えなければ、別の候補へ移ります。会社名を覚えてもらう活動と、ページを整える活動を別々に考えると、この間に落差ができます。
指名検索はゴールではなく、記憶に残った約束を確かめる入口です。検索した人が何を確認しに来たのかを想定し、その順番で情報を置きます。
検索結果と最初の一画面をそろえる
検索結果には、ページタイトルと説明文が表示されます。そこで伝えた会社の役割と、ページを開いた直後の見出しが違うと、訪問者は探しているページか判断できません。
最初の一画面では、会社の説明を網羅するより、検索前に覚えていた内容を再確認できることが重要です。次の三点を、同じ言葉でそろえます。
- 誰の、どんな状況を扱う会社か
- 何を整理し、どこまで支援するか
- 次に確認できる内容は何か
たとえばSNSでは「広告から商談までつなぐ支援」と伝えているのに、公式サイトの冒頭が抽象的な理念だけでは、同じ会社だと確信しにくくなります。表現を完全に同じにする必要はありませんが、会社の役割は一致させます。
サイト内に複数のサービスがある場合は、トップページですべてを詳しく説明しません。覚えられた課題から該当サービスへ進める見出しとリンクを用意し、探す負担を減らします。
覚えられた約束を、証拠で確かめられるようにする
指名検索した人は、会社の主張だけでなく、その主張を信じてよいかも確認します。そこで必要なのは、強い言葉を増やすことではなく、約束に対応する証拠です。
支援内容を伝えるなら、対象範囲、進め方、実績、担当者、よくある質問を結びつけます。実績は数字だけを大きく見せず、どの課題に対して何を行った結果なのかを添えます。
覚えてほしい強みと、ページで示す証拠を一対一で結ぶと、比較検討の迷いを減らせます。強みごとに違う事例や説明を並べるより、今伝えたい約束を裏づける情報を優先します。
指名検索後の迷いを四つの順番で消す
ページを一度に作り直す必要はありません。検索結果から問い合わせまでの流れを確認し、判断を止める箇所から直します。
- 検索結果の表示内容を点検する
- 最初の一画面で会社の役割を再確認できるようにする
- 約束を示す実績や進め方へつなぐ
- 資料請求と相談の違いを示す
まだ相談を決めていない人には資料、具体的な課題がある人には問い合わせというように、行動の重さを分けます。ボタンの数を増やすのではなく、今の検討段階に合う選択肢を用意します。
問い合わせフォームへ進む前に、所要時間や相談できる範囲、連絡方法を示すことも有効です。送信後に何が起きるか分からない状態をなくし、判断に必要な情報をページ内で完結させます。
スマートフォンでは、見出しが長く分断されていないか、重要なボタンが他の要素に埋もれていないかも確認します。指名検索は移動中や会話の直後に行われることもあるため、短い時間で判断できる並びが必要です。
指名検索を相談件数だけで評価しない
受け皿を改善した後は、問い合わせ件数だけで判断しません。指名検索からどのページへ入り、どの実績や料金情報を見て、資料請求や相談へ進んだかを確認します。
商談では「どこで会社を知ったか」だけでなく、「検索後に何を見て相談を決めたか」も聞きます。ページ閲覧と会話の記録を合わせると、覚えられた内容と、最終判断に必要だった情報の違いが見えます。
想起を成果へつなげるには、思い出される言葉と、検索後に確かめられる内容をそろえることが必要です。現在のWeb導線を整理したい場合は、サービス資料で支援内容を確認するか、現在の課題をご相談ください。
認知の先にある記憶と想起の考え方は、「覚えてマーケ」の案内ページでも紹介しています。
